ブラジル、中国からの人工呼吸器調達に難航 国内企業に協力要請

[ブラジリア 8日 ロイター] – ブラジルのマンデッタ保健相は8日、新型コロナウイルス感染症の患者の治療に必要な人工呼吸器を中国から購入する計画が難航していることを明らかにした上で、人工呼吸器の製造に協力するようブラジルの国内企業に呼び掛けていると述べた。記者会見で語った。

同相によると、中国から1万5000台の人工呼吸器を購入する計画だったが、今のところ実現しておらず、改めて購入を目指しているという。ただ、医療用品が世界的に不足する中、各国の間で獲得競争が激化しており、ブラジルが人工呼吸器を確保できるのか不透明な情勢だ。

ブラジルでも新型コロナの感染者が急増しており、患者が病院に殺到。保健当局は今週になって、医療用品の不足に警鐘を鳴らし始めた。

保健省によると、ブラジルでは8日、感染者が累計1万5927人に増加。死者数はこの24時間に133人増え、計800人に達した。

保健相によると、政府は地元の非上場の医療機器メーカーに90日間で6000台の人工呼吸器を製造するよう委託。製紙会社のスザノ<SUZB3.SA>とクラビン<KLBN4.SA>、航空機メーカーのエンブラエル<EMBR3.SA>、ITプロバイダーのポジティボ・テクノロジア<POSI3.SA>などブラジル企業に加え、欧米自動車大手のフィアット・クライスラー<FCHA.MI>が、人工呼吸器製造への協力を申し出ているという。

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