イラン首都で一部業種が再開、新型コロナ死者減少で

[ドバイ 18日 ロイター] – イランは18日、首都テヘランで一部の業種の営業再開を許可した。同国は新型コロナウイルスの感染が中東で最も深刻な国の一つだが、18日は新たな死者が73人と、3月12日以来1カ月超ぶりの低水準となった。

国営テレビによると、1週間前に他地域で多くの店舗や工場、職場など低リスクの業種が再開しており、テヘランでも18日に再開された。

映像では、保健調査員がベーカリーを訪れ、熱いオーブンの傍で働いていてもマスク着用が義務である旨を再説明する様子や、別の店内で店員が来店者に手袋を配るなか調査員らが采配を振るう様子が映されていた。

保健省報道官が国営テレビで明かしたところによると、18日時点の累計死者数は5031人。1日の死者数は18日で5日連続で100人を下回った。

これまでに確認された感染者数は累計8万0868人、過去24時間に新たに確認された感染は1374人だったという。

一方、イランの最高指導者ハメネイ師はウェブサイトでファトワ(宗教令)を発布。イスラム教のラマダン(断食月)について、「断食は宗教上必要なものであり、イスラム法の中核。守らないことは赦されない、ただし、断食が疾病につながる、あるいは疾病を悪化または長期化させる可能性があると合理的に確信できる場合を除いて」とし、健康に脅威がある場合はラマダンの断食を守らなくてもよいとの見解を示した。

ハメネイ師は、4月23日前後に始まるラマダンの時期に新型コロナ感染拡大のため公の場での集会が禁止される公算が大きいとして、今月に入って行なった演説で、家庭内でラマダンの意識を高めるよう呼びかけていた。

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