中南米産油国、原油価格低迷で海外勢の資金引き揚げ顕著

[ブラジリア 23日 ロイター] – 中南米産油国の金融市場からの資金流出が、ここ数週間で記録的な水準に達している。新型コロナウイルス感染拡大に原油価格の急落が加わり、投資家が一段とリスクを回避する姿勢を見せているためだ。

中でもメキシコ、ブラジル、コロンビアの株式・債券市場からの資金流出が顕著となっている。

民間金融機関の国際団体、国際金融協会(IIF)と大手銀行のデータで明らかになった。

全ての資金流出が原油価格の動向を直接反映したものではないが、メキシコのペメックス[PEMX.UL]やブラジルのペトロブラス<PETR4.SA>など、国営石油会社の株式や債券の下落幅はかなり大きい。

IIFの南米担当者は「南米石油輸出国の市場からの、非居住者資金の流出リスクは高まっている。かなり早く実現する可能性がある」と話した。また、こうした国は財政面で対外資金への依存度が高く、一段の資金流出に対して特にぜい弱だと指摘した。

<メキシコ>

IIFによると、海外投資家は3月に債券ファンドから51億5000万ドルの資金を引き揚げた。これは2009年の統計開始以来、最大の流出額となる。また債券ファンドは7週連続で流出超となっている。

<コロンビア>

債券・株式を合算した3月の資金流出額は6億04000万ドル。過去20年で3番目に大きな額だった。

<ブラジル>

1─3月期の株式市場からの資金流出額は138億ドル。金融危機にあった2008年8月─2009年2月の131億ドルを上回り、2000年の統計開始来、最大となった。

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