高脂肪食は体内時計のリズムを乱し、これによって、新陳代謝のバランスが妨害され、生活習慣病を起こす一因になる恐れがあるという。米国シカゴ・ノースウェスト大学の研究者が指摘した。
この研究は、マウスを使って行なわれたものである。研究者は、二つのグループに分けられたマウスに、それぞれ普通食と高脂肪食の餌を与えた。実験開始から2週間後に、高脂肪食グループのマウスは、摂食時間や、休息時間と睡眠時間のリズムに乱れが現れ、通常の休息と睡眠の時間帯に摂食する行動が見られるようになった。普通食グループのマウスには、このような変化が見られなかった。
この研究の代表者、シカゴ・ノースウェスト大学内分泌学の専門家バース氏は、「時間と体内の物質代謝は緊密に関連しており、このバランスが干渉されたら、生体に物質代謝の乱れが生じ、糖尿病や肥満症などの代謝性疾患の発生と進行に不利な影響を与えることになる」と指摘している。
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