スペイン、6週ぶりに子ども外出可能に 新型コロナ死者増加が鈍化

[マドリード 26日 ロイター] – 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて厳しいロックダウン(都市封鎖)を実施しているスペインで26日、子どもが屋外に出ることが可能になった。3月14日の非常事態宣言以降、約6週間ぶりとなる。

スペイン保健省がこの日発表した新型コロナ感染症による死者の増加数は288人と、ここ1カ月余りで最少となった。累計の死者数は2万3190人、感染者数は20万7634人。

大人の同伴を条件に、14歳以下の子どもが自宅から1キロメートルの範囲内で1日1時間まで屋外で活動することが可能になる。ただ、公園の利用や玩具の共用は認められず、周囲と2メートル以上の距離を保つことが求められる。

学校の休校は続いている。

リベラ環境保護相は記者会見で、今後数週間に段階的な経済活動再開を開始する方針を示した。その上で、政府として特に観光業を安全に再開することに関心を向けていると述べた。観光はスペインの国内総生産(GDP)の12%を占める。

同相はまた、封鎖措置を緩和する中でも依然として多くの人が集まる状況を回避する必要があるとし、企業の始業時間をずらすことや、可能な人は在宅勤務を継続するなどの案に言及した。

同相によると、サンチェス首相は28日の閣議で封鎖措置の緩和について詳細を示す見通し。

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