英国の医学雑誌『Archives of Disease in Childhood』に掲載された報告によると、乳幼児の時に母乳を与えられた子供は、粉ミルクで育てられ子供よりも、成長してから社会で成功する率が高いという。英ネット「デイリー・メール」が伝えた。
英ブリストル大学の研究チームは、1930年代に生まれた1,414人の成長を追い、乳幼児期の栄養がどのようにその後の人生に影響を与えるかを研究した。すると、母乳で育てられた人は41%の率で社会的地位が高くなる傾向があるという結果が出た。報告によると、母乳で育てられた男性はよりよい職業に就き、女性は父親よりも社会的ランクの高い男性と結婚するという。
研究チームのリーダー、マーティン博士は、「長期的な観察の結果、母乳育ちと粉ミルク育ちでは、違いがあることがわかった。市民の健康には重要だ。我々は、母乳を生後6ヶ月まで与えれば、最も身体によいということを発見した。たとえ少しでも母乳を与えれば、全く与えないよりもよいことは確かだ」と説明した。
また、この研究の対象となった人たちの職業は、農業から製造業までさまざまであるが、母乳を与えられたほとんどの人が社会的地位が高くなっていたという。
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