米国務長官、中国系ハッカー集団のコロナ研究機関不正侵入を批判

[ワシントン 14日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は14日、中国系のハッカー集団が新型コロナウイルス感染症に関する研究を手掛ける米国機関に不正侵入していると改めて批判した。

米連邦捜査局(FBI)と国土安全保障省は13日、中国系のハッカー集団が新型ウイルス感染症を巡り米国の研究機関に不正侵入しているとする共同声明を発表。科学者や公衆衛生当局者に注意を呼び掛けた。ただ不正アクセスの対象機関やハッカー集団の詳細などについては明らかにしなかった。

ポンペオ長官は声明で「中国のサイバースペースにおける行動は、新型ウイルス感染拡大の当初から同国が示している非生産的な行動の延長にほかならない」とし、「米国、および米国の同盟国やパートナー国が人々の命を救うために集団的でかつ透明な対応策を調整する中、中国は科学者、ジャーナリスト、国民の言論の自由を奪い、偽情報を発信し続け、この公衆衛生上の危機がもたらす危険性を助長させている」と批判した。

ポンペオ氏はトランプ政権の中でも対中強硬派として知られ、これまでも中国が感染拡大初期に適切に情報を共有しなかったなどと批判している。

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