台湾の輸出、7月は予想外の増加 先行き不透明
[台北 7日 ロイター] – 台湾財政部が発表した7月の輸出は前年同月比0.4%増の282億ドルと、予想外に増加した。前月までは4カ月連続で減少していた。
ただ財政部は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大や米中関係の緊張で先行きは不透明だとの見方を示した。
ロイターがまとめた市場予想は0.22%減だった。6月の輸出は3.8%減少していた。
財政部は、新型コロナの流行を受けてノートパソコンなど在宅勤務に関連する製品の輸出が増えたと指摘。こうした製品の輸出は前年比18.5%増加し、過去最高水準となった。
財政部の統計担当幹部は、新型コロナの影響で下半期の輸出は前年比でやや減少すると予測。半導体などハイテク製品の需要は多いとみられるが、新型コロナや地政学リスクが重しになる可能性があり、輸出の見通しは依然として不透明だと指摘した。
7月の台湾の輸入は6.8%減。市場予想は3.1%減だった。
同幹部は、8月の輸出を2.5%減ー0.5%減と予測した。
台湾の第2・四半期の域内総生産(GDP)速報値は前年比0.73%減少し、世界的な金融危機で打撃を受けた2009年第3・四半期(1.13%減)以来、約11年ぶりの大幅なマイナスとなった。
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