自民党総裁選、党員投票伴わない選出方法決定 総務会は紛糾

[東京 1日 ロイター] – 自民党総務会は1日、安倍晋三首相の辞任に伴う総裁選について、二階俊博幹事長が提案した、党員投票を行わない簡易方式による選出を了承した。党大会は開かず、両院議員総会で、国会議員394票と都道府県連の代表各3人ずつ計141票の計535票で選出する。選挙の日程は、2日の選挙管理委員会での議論を経て決まる見通し。

会見した鈴木俊一総務会長は、党員投票を伴う「フルスペックな総裁選」は党員の確定作業などで2カ月程度を要するため、持病が再発した安倍晋三首相に負担がかかる上、2021年度予算の概算要求や新型コロナ対策、経済対策などに支障をきたす可能性があると説明した。

もっとも、総務会の参加者からは、党員投票を伴う総裁選で選ばれた首相による政権の方が強いとの指摘や、各都道府県の党員からは投票を求める声が強いとの指摘が続出したという。午前11時にスタートした総務会は、決定に至るまでに2時間程度かかった。

このため、鈴木総務会長によると、各都道府県連に対して往復はがきなどで都道府県内の党員の意向を調査した上での代表投票手順を奨励する。

*内容を追加しました。

(竹本能文 編集:田中志保)

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