米ポートランドの抗議デモ、発砲の容疑者を警察が射殺

[3日 ロイター] – 米西部オレゴン州ポートランドで続く人種差別への抗議運動で参加者1人が銃撃を受けて死亡した事件で、容疑者の男が3日夜、警察に射殺された。

ニューヨーク・タイムズ紙が捜査関係者の話として報じた。

ポートランドの抗議デモでは、トランプ大統領の支持者で地元極右団体「パトリオット・プレイヤー」を支持していたアーロン・ダニエルソンさんが銃撃を受けて死亡した。

ダニエルソンさんを銃撃したマイケル・レイノール容疑者は3日公表されたバイス・ニュースとのインタビューで、自分と友人が刺されそうになったため、やむを得ず発砲したと主張していた。

警察によると、レイノール容疑者は殺人容疑で指名手配されており、ワシントン州オリンピアのアパートを出て車に乗った後、射殺された。

連邦保安局の報道官は声明で、同容疑者が銃を所持しており警官の命が脅かされたと説明した。

一方、事件の捜査を担当した地元サーストン郡保安官事務所は、レイノール容疑者が銃を所持していたかや発砲したかは確認していないとしている。

レイノール容疑者がインスタグラムに投稿したメッセージによると、同容疑者は反ファシストを自称し、人種差別解消を訴える「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切だ)」運動に積極的に参加していた。

*内容を追加しました。

関連記事
バイデン米国大統領は2024年5月14日、中共(中国共産党)の不公平な貿易実態に対抗するため、複数の中国製品に […]
米国の大統領選挙が再び注目を集めている。現職のジョー・バイデン大統領と前大統領のドナルド・トランプ氏が、6月2 […]
連邦準備制度理事会(FRB)はアメリカの中央銀行として、政策のあらゆる側面に口を出している。それでも、先週のFRBのプレスリリースは極めて奇妙だった。FRBが気候変動を管理できると思うか?FRBの支配は災いをもたらすだけだ。
5月14日(火)、ドナルド・トランプ前大統領のニューヨーク裁判が行われているマンハッタンの裁判所の外で行われた短い記者会見で、マイク・ジョンソン下院議長(ルイジアナ州選出)は、この訴訟を「司法の茶番」と強く批判した。元訴訟弁護士で、現在共和党の最高位議員であるジョンソン氏は、この訴訟と米国の司法制度への広範な影響に憤りを表明した。彼はトランプ大統領に直接電話し、裁判に出席したいと伝えたという。
5月14日、バイデン政権はトランプ前大統領の元顧問スティーブ・バノン氏に対する実刑判決の執行を連邦判事に求めた。バノン氏は2022年に議会侮辱罪で禁固4カ月の判決を受けたが、判決を不服として控訴したため、刑は保留されていた。しかし現在、司法省は「もはや『判決を覆すか新しい裁判を命じることになりかねない法律上の実質的な問題』は存在しない」とし、バノン氏の主張をすべて退けた。