セルビアとコソボ、経済関係正常化で合意 米国の仲介で

[ワシントン 4日 ロイター] – トランプ米大統領は4日、米国の仲介で、旧ユーゴスラビアのセルビアとコソボが経済関係の正常化で合意したと発表した。セルビアのブチッチ大統領とコソボのホティ首相がホワイトハウスを訪れ、正常化に向けた合意書に署名した。

セルビアのブチッチ大統領は、両国の間には依然多くの隔たりが存在するものの、この日の合意は大きな前進との見方を示した。コソボのホティ首相も、両国の相互承認につながると述べた。

トランプ大統領は「セルビアとコソボは共に経済関係の正常化にコミットした」とし、「大きな進展だ」と述べた。さらに「両国の隔たり解消に向け、雇用創出と経済成長に軸足を置く新たな方策を米政権が提案した。うまくいくだろう」と強調した。

コソボが独立を宣言して以来、両国の対立は続き、関係正常化に向けた協議は行き詰っていた。米政府高官によると、両国は経済関係の正常化を根付かせることを目的に、今後1年は政治関係の正常化を巡る協議は凍結することで合意した。

トランプ大統領は先月にも、自身の仲介によってイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化を実現させており、11月の大統領選に向けて外交政策での功績と位置付けられる見通し。

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