豪政府債務、GDP比25%近くに急増 新型コロナ対策で

[シドニー 25日 ロイター] – オーストラリアのフライデンバーグ財務相は25日、同国の政府債務が国内総生産(GDP)比で25%近くに達したことを明らかにした。

新型コロナウイルスの流行で失業者が増え、社会福祉支出を大幅に拡大した。

2019/20年度(7-6月)の政府債務は4912億豪ドル(3466億ドル)で、GDP比24.8%だった。

前年度の19.2%から急増し、7月時点の公式予測の24.6%をやや上回った。

同相は24日、財政収支を黒字化する目標を取り下げると表明している。

同相によると、2019/20年度の財政赤字は推定853億豪ドル。

20/21年度の財政赤字の予測は1850億豪ドルで、2008ー09年の世界的な金融危機の際に記録した過去最大の赤字(545億豪ドル)の3倍以上になるとみられている。

GDP比では9.7%で、戦後最悪となる。

同相は「道のりは長く険しい」と述べた。

政府は10月6日に予算案を公表する。豪準備銀行(RBA)は同日、理事会を開催する予定で、一部のエコノミストはRBAが政策金利を0.25%から0.10%に引き下げると予想している。

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