キャセイ航空の操縦士、事業再構築協議への参加求める

[シドニー 29日 ロイター] – 香港のキャセイ・パシフィック航空の操縦士らは、事業再構築を巡る協議への参加を希望しており、世論の支持を求めて新聞広告を掲載する方針。労働組合が29日、ロイターに明らかにした。

キャセイ航空は先に、雇用維持を条件とする政府支援をこれ以上申請しない方針を明らかにした。これにより、雇用削減に対する懸念が高まっている。

キャセイ航空本体の労組の代表は「操縦士の今後に影響する経営判断が下されるなら、その協議の場に参加することを希望する」と述べた。

操縦士らが一時的な給与削減や無給休暇などの措置を提案するかについてはコメントを控えた。同社ではすでに、多くの操縦士が自発的な無給休暇を取得しているという。

同労組は30日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストに、事業再構築協議への参加を求める新聞広告を掲載する。事業再構築計画は第4・四半期に公表される予定。

キャセイ航空からのコメントは得られていない。キャセイ航空はこれまで大規模な人員削減を行っていないが、ビジネスモデルを全方位から見直すと表明している。

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