韓国、インフル予防接種中止せず 「死亡原因の可能性低い」
[ソウル 22日 ロイター] – 韓国の保健当局者は22日、若者と高齢者1900万人を対象とした無料のインフルエンザ予防接種プログラムを中止しない考えを示した。過去数日間で少なくとも13人が接種を受けた後に死亡しており、中止を求める声が強まっている。
韓国疾病予防管理庁(KDCA)の幹部は議会で「死者の数は増えているが、われわれのグループは予防接種が原因である可能性は低いとみている」と説明した。
韓国はインフルエンザへの感染が新型コロナウイルス感染を引き起こし、病院に過大な負荷がかかる事態を懸念している。
朴ヌン厚保健福祉相は「国民のワクチンに対する不安は理解でき残念なことだ」と述べた上で、予防接種プログラムは続けると明言した。
政府の無料予防接種プログラムに使われているワクチンを製造したのは国内の製薬会社GCファーマ、SKバイオサイエンス、一洋藥品<007570.KS>、仏サノフィ<SASY.PA>、英グラクソスミスクライン<GSK.L>。LG化学<051910.KS>と、ボヒュン・ファーマーシューティカル<003850.KS>傘下のボヒュン・バイオファーマが配布を担当した。
韓国製のワクチンが輸出されているかや、サノフィとグラクソスミスクラインのワクチンが他の国でも使われているか明らかでない。
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