米上院、最高裁判事にバレット氏承認 ホワイトハウスで祝賀式典

[ワシントン 26日 ロイター] – 米上院は26日、トランプ大統領が連邦最高裁判所判事に指名したエイミー・バレット氏を賛成多数で承認した。最高裁の保守化が進むことになり、11月3日の大統領選を前にトランプ氏にとって大きな政治的勝利となった。

採決結果は賛成52、反対48。民主党議員は全員反対票を投じた。共和党からはスーザン・コリンズ議員が反対に回った。

トランプ氏は大統領選前のバレット氏承認を推し進めてきた。同氏が承認されたことで、最高裁判事9人のうち6人が保守派となる。

ホワイトハウスでは、バレット氏の指名承認を祝う式典が開かれ、トランプ大統領は「バレット家は米国民の心をつかんだ。女性にとって真のパイオニアだったルース・ベイダー・ギンズバーグ判事の後をバレット判事が継ぐのは、全くふさわしいことだ」と強調した。

バレット氏を巡っては、1カ月ほど前にも連邦最高裁判事への指名を発表する式典がホワイトハウスで開かれたが、式典出席者が相次いで新型コロナウイルスに感染する事態を招いた。

今回の式典では、前回と比べるとマスクを着用している人が増え、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保するため椅子が離れて置かれた。式典にはバレット氏の最高裁判事指名に賛成した共和党上院議員が複数出席したが、コロナ感染への警戒から8月以降、ホワイトハウスを訪れていない上院のマコネル共和党院内総務の姿は見られなかった。

式典では、保守派のクラレンス・トーマス最高裁判事の進行でバレット氏の宣誓式が行われた。

バレット氏は、トランプ大統領や政治的手続きから独立した形で職務を遂行すると宣言。「私が今夜、厳粛に行った宣誓は、私が公平に職務を行い、政治的な会派や私自身の志向から独立することを意味する」と語った。

27日にはロバーツ最高裁長官が最高裁でバレット氏の宣誓式を執り行う予定。

*ホワイトハウスでの式典の模様を追加しました

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