トランプ陣営、アリゾナ州のバイデン氏勝利認めたFOXの担当者批判

[5日 ロイター] – トランプ米大統領の陣営は5日、保守系のFOXニュースの選挙担当ディレクターが、米大統領開票報道でいち早くアリゾナ州における民主党候補バイデン前副大統領の勝利を認定したことを批判した。

やり玉に挙げられたのはFOXニュースのアーノン・ミシュキン氏。トランプ陣営のウェブサイトは「まだ何十万もの票が集計中にもかかわらず(ミシュキン氏が)早まってアリゾナはバイデン氏が獲得したと宣言した。ネイト・シルバー氏などの左派系の選挙アナリストでさえ、この判断を批判しているのに、ミシュキン氏は自身の不公正な判定を撤回するのを拒絶している」と述べた。

さらに陣営は、ミシュキン氏にはバイデン氏が副大統領候補だった2008年の大統領選を含めて民主党に長年献金してきた記録もあると付け加えた。

ミシュキン氏は、トランプ氏がアリゾナを制するには3日夜時点で未集計だった票の6割程度を獲得する必要があり、それは不可能だと考えると発言。AP通信もトランプ氏は劣勢を挽回できないと報じた。ただトランプ陣営は、まだ追い付けると主張している。

米雑誌バニティ・フェアによると、トランプ氏は3日夜、FOXニュースを抱えるFOXコーポレーションを率いるルパート・マードック氏に電話し、アリゾナ州のバイデン氏勝利認定に激怒して取り消しを求めたが、マードック氏が断ったという。

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