台湾のWHO参加阻止、中国への国際社会の反感高める=行政院長

[台北 10日 ロイター] – 台湾の蘇貞昌行政院長(首相)は10日、台湾の世界保健機関(WHO)への参加を中国が阻止していることを巡って、中国に対する国際社会の反感を高めるだけだと指摘した。

台湾は、中国の反対によりWHOに参加できないことについて、世界が新型コロナウイルス流行に対処する上でマイナスと主張している。

WHO加盟国は9日、バーチャル形式で今週開催される年次総会に台湾を参加させるよう求めた米国の要請を拒否した。中国の陳旭・国際機関代表部大使は、米国の提案は「国連憲章の目的と原則に違反し、『一つの中国』政策に反する」と述べた。[nL4N2HV4IE]

行政院長は記者団に対して、多くの国が台湾の年次総会への参加を支持したと強調。「しかし、中国が政治的な理由で、新型コロナの感染拡大抑制に最も成功している台湾を妨害した」と語った。

行政院長は、中国の行為は「台湾を抑圧しているだけではなく、コロナ流行への対応という面で世界全体にとってもマイナス。より多くの諸国や人々が立ち上がり、中国を非難することにつながる」と述べた。

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