ペルー暫定大統領が1週間足らずで辞任、政治混乱収まらず
[リマ 15日 ロイター] – ペルーのメリノ暫定大統領が15日辞任した。ビスカラ前大統領が汚職疑惑で国会から罷免された後、国会議長から暫定大統領に就任してまだ1週間足らずだが、ビスカラ氏罷免に抗議するデモが各地に広がり、死者も発生するなど混乱が収まらず、事態収拾に自信を失ったとみられる。
ビスカラ氏は国民の人気が高く、罷免決定後には大規模なデモが起きた。その多くは平和的だったが一部で暴動に発展し、2人の若者が銃撃で死亡したほか、負傷者も続出。これを受け、メリノ氏の全閣僚が辞意を申し出るとともに、同氏の退陣を改めて要求した。
またメリノ氏が辞任表明する直前には、新たな国会議長のルイス・バルデス氏が全ての政党はメリノ氏が辞めることに賛成しており、職にとどまるなら弾劾手続きを開始すると強硬に退陣を迫っていた。
メリノ氏はテレビ演説で、閣僚に対して円滑な政権移行のために引き続き職務を遂行するよう求めるとともに、国民に「平和と団結」を要請した。
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