WHO、本部でのクラスター発生の可能性調査

[ジュネーブ 16日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)は16日、新型コロナウイルスの流行開始以来、ジュネーブにある本部でスタッフ65人の感染が確認されており、現在、小規模なクラスター(感染者集団)が発生した可能性について調査していることを明らかにした。

WHOの新型コロナウイルス感染症(COVID─19)技術責任者、マリア・バンケルコフ氏は、過去1週間で5人のスタッフがコロナ検査で陽性反応が出たと述べ、「全員体調は良く、症状が軽いか無症状だ」と説明した。

WHOで緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏はWHO本部があるスイス西部ジュネーブ州とその隣のボー州は「現在、世界で最も集中的な感染が起きてる地域に入っている」と述べた。

「私が知る限り、現在調査中のクラスターはWHOの職場内感染の可能性を示す最初の証拠だが、私たちは家族や学校など、社会あるいはその他の活動から完全に自分を守ることはできない」と語った。

WHOのテドロス事務局長はコロナ感染が判明した人の接触者と特定され、自主隔離をしていたが、16日に職場に復帰した。

接触から17日経過したと説明した上で「症状はなく、規則に完全に従ったため、検査の必要性はないと判断した。私は問題ないと断言できるし、多忙を極めている」と述べた。

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