【医学古今】

免疫力増強に鍼灸の療法

免疫力の増強にワクチン接種は有効な方法です。しかし、これによって得られた免疫力は特定の感染源にしか効果がありません。感染源が特定できない場合、あるいは感染源が分かっていてもワクチンの製造ができないか間に合わない場合、免疫力を増強できればその感染症の予防と治療に効果があります。このような生体の自然免疫力を増強する方法はたくさんありますが、鍼灸療法はその一つです。

 現代医学の研究によれば、あるツボにお灸をすえると、免疫担当細胞の一種である好中球の遊走能力と貪食能力の増強が観察されました。つまり、灸療によって好中球の働きが活発になり、免疫力を強化できるのです。

 実際、鍼灸による免疫力の増強効果は昔から使われてきました。足三里と膏肓(こうこう)穴です。この二つのツボは、いずれも気血虚弱、抵抗力の低下に有効です。足三里は胃経のツボで、胃腸機能の改善や胃腸の感染性疾患によく使われます。膏肓は膀胱経のツボですが、肩甲骨の内縁にあり、呼吸器の虚弱や感染症によく使われます。多くの場合、二つのツボは同時に使われます。

▶ 続きを読む
関連記事
春のアレルギーは体質や生活習慣とも関係。栄養・腸内環境・ストレスなど多角的に整えることで、症状の緩和をサポートする方法を紹介します。
コウライキジやキンケイなど、世界に存在する美しいキジ6種を紹介。自然の中で輝く色彩と個性豊かな姿は、まさに「生きた芸術」です。
苦味は代謝や炎症、消化に関わる重要な働きを持つことが研究で明らかに。苦い食材を適度に取り入れることで、体のバランスや健康維持を支える可能性があります。
コップに残した水、翌日も飲んで大丈夫?意外と知らない「12時間ルール」と細菌リスク、さらに温かい水と冷たい水の違いまで、専門家の見解をもとにわかりやすく解説します。
新婚夫婦が2年で約1000万円の借金を完済。外食制限やミニマリズムなど、シンプルだけど効果的な9つの節約習慣が、人生を大きく変えました。