2020年4月25日、米アカデミー賞授賞式に出席したクロエ・ジャオ監督(中央) (Matt Petit/A.M.P.A.S. via Getty Images)

米アカデミー賞、中国出身のジャオ監督が受賞 中国当局が情報封鎖

米ロサンゼルスでは25日、第93回アカデミー賞授賞式を開催した。中国出身のクロエ・ジャオ監督は、作品の「ノマドランド」でアジア系女性として初めて監督賞受賞という快挙を成し遂げた。しかし、中国当局は過去のジャオ氏の言論をめぐって、国内メディアに同氏の受賞に関して報道規制を指示し、ネット検閲を行った。

米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、国内のプロパガンダなどを管轄する中国共産党中央宣伝部は、政府系メディアに対して、アカデミー賞授賞式についての報道を控え、授賞式の生中継などを中止するよう命じた。ジャオ氏の監督賞受賞が確定した際、国内のニュースサイトやポータルサイトでは関連ニュースの表示がなかった。ポータルサイト「新浪微博」では、「趙婷(ジャオ氏の中国語名)」で検索しても、古い関連情報しか表示されなかった。

また、ロイター通信の報道では授賞式当日、ジャオ氏らの友人が上海市の飲食店に集まり、YouTubeで授賞式のライブ放送を見ようとした。友人らは、国内ネット検閲システムをくぐり抜けるために、VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用した。しかし、当局はこのVPNを2時間近くブロックしたという。

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