マレーシア外務省、中国軍機の領空侵入で駐在大使呼び出しへ

[クアラルンプール 1日 ロイター] – マレーシア外務省は1日、中国の軍用機16機が前日にマレーシア東部ボルネオ島サバ州沖の領空に侵入したとして、中国に外交上の抗議文書を出すと表明し、「国家主権と航空の安全への重大な懸念」についての説明のため在マレーシアの中国大使を呼び出すと発表した。

マレーシア軍は目視でも確認するため空軍機を緊急発進させていた。空軍によると、侵入したのはいずれも大型輸送機で、マレーシアの航空管制が交信を幾度か求めたものの、中国機は応じなかった。

マレーシア側の今回の発表に先立ち、在マレーシアの中国大使館は軍用機が通常の飛行訓練中で、国際法を厳格に守っており、他国の領空は侵犯していないと発表している。

マレーシアの排他的経済水域(EEZ)では昨年、同国の探査船に中国艦船が接近し、にらみ合いになる状態が約1カ月続いた。南シナ海ではフィリピンやマレーシアなどと中国が領有権を争っている。

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