金総書記の対米関係での発言、興味深いシグナル=米大統領補佐官
[20日 ロイター] – 米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は20日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が最近、米国とは対話と対立の双方に備えていると発言したことについて、「興味深いシグナル」だと述べた。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)は18日、金氏が17日の朝鮮労働党中央委員会総会で対米関係について、対話と対立の双方の用意をすべきだとし、特に対立に備える必要があるとの見解を示したと伝えた。
サリバン氏はABCニュースとのインタビューで、金氏の発言は「興味深いシグナルだと思う。今後の可能性についてわれわれに対してより直接的なコミュニケーションがあるかどうかを見極めたい」と語った。
一方、イラン核合意の立て直しに向けた協議については、イランと主要国の間には重要な問題でまだ見解の相違があると指摘。この問題に関する最終的な決定は、新たに選出された大統領ではなく、イランの最高指導者に委ねられているとの考えを示した。
サリバン氏は「制裁やイランの核に関する約束など、いくつかの重要な問題で(合意に向け)かなりの距離がある」と述べ、「イランの交渉担当者が自分たちがしなければならない難しい選択をする準備をした上で、次の交渉に臨むかどうかをみていく」と説明した。
18日に行われたイラン大統領選挙は、反米・保守強硬派のライシ司法府代表が当選した。穏健派のロウハニ政権に代わり8月に新政権が発足する。
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