汚れた水、鉛の入った食品容器、さまざまな添加物が入った食品、重金属に汚染された深海魚など、生活の中には毒素があふれています。これらの物質は、体内に入ると徐々に蓄積されていきます。 漢方にある甘草黒豆スープは、これらを解毒する作用があります。
甘草入りの黒豆や緑豆は、すべての毒素を解毒できる
葉啓民医師によると、甘草黒豆スープは、あらゆる毒素を解毒できると医学書に書かれているそうです。黒豆の代わりに緑豆を使う人もいますが、これも同様の効果があります。
黒豆は脾臓と腎臓を養い、あらゆる毒素を解毒するのに適しています。緑豆は、熱を取り除き解毒します。甘草は熱を取り除き、解毒し、体を調和させます。黒豆や緑豆と甘草を組み合わせたものだけが、解毒薬のような奇跡的な効果を発揮します。
葉啓民医師によると、甘草は、多くの薬草の毒性を中和することができ、古代文書によると、薬の性質を和らげることができ、刺激の強い薬が体を傷つけないようにすることができるそうです。最近の研究では、グリチルリチン酸が、さまざまなアルカロイドやアミノ酸、金属イオンと結合して、複合塩を形成し、原薬の毒性を低減できることが分かってきました。
現代薬理学的には、黒豆や緑豆に含まれるタンパク質が、胃に溶けたときの凝固作用により、消化管粘膜による毒素の吸収を防ぎ、解毒効果を得ることができます。これは、生卵を飲んで、毒を凝固させるのと同じ道理です。
レシピと作り方:甘草60g、黒豆(緑豆)250g、この2つを一緒に水で豆が柔らかくなるまで煮ます。甘草はその名の通り、かなり甘めですので水の量で味を調整してください。
甘草黒豆スープと薬は併用しない
葉啓民医師は、「薬を飲みすぎていたり、あまり体に良くないもの多く食べて、体に毒素が溜まっている人がいます。まず、甘草黒豆スープを1週間飲んでもらい、体内をデトックスしてから、漢方薬を飲んで体を整えています」と語りました。
日常生活でも、農薬を使用した後や、有害物質や化学薬品を扱う仕事をしたあとは、甘草黒豆スープを飲むとよいでしょう。
また、空気、水、塗料、色のついた道具、子供のおもちゃ、化粧品などに含まれやすい鉛は、時間が経つと心血管障害を引き起こす可能性があるため、それらを漢方薬で解毒することもできます。
月や季節ごとに、家族で甘草黒豆スープや、甘草緑豆スープを7日間摂取することで、デトックス効果を得ることができます。
葉啓民医師は、薬の効果が甘草黒豆スープによって取り除かれてしまう可能性があるため、この期間に、他の漢方薬や西洋薬を併用してはいけないとしています。ただし、緑豆スープや黒豆茶などを飲むだけで、甘草を加えていなければ問題はありません。しかし、漢方薬と西洋薬との併用は避けるようにしてください。
甘草黒豆スープや甘草緑豆スープを服用するときの3つの注意点
1.甘草黒豆スープには毒性はありませんが、仕事で有害物質に携わる場合を除き、毎日摂取することはお勧めできません。(1週間位がお勧めです)
2.常備薬や健康食品を服用している方には、お勧めできません。 例えば、慢性疾患の人で、病状をコントロールするために長期間薬を飲まなければならない人は、この期間は飲まないほうがいいのですが、病状が安定してコントロールできている場合は、薬の毒性を排出するために、甘草黒豆スープを飲むといいでしょう。
3.子供は黒豆を食べ過ぎないように、体が冷え性の人は、緑豆を食べ過ぎないようにしてください。
混沌とした世の中では、健康を維持することが大切です。健康第一ですね!
(翻訳・清水慧美)
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