10月18日、 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長(写真)は、EUが2020年12月以来、域内生産した新型コロナウイルスワクチン10億回分以上を輸出し、最大の輸出元になっていると述べた。写真は18日ブリュッセルでの代表撮影(2021年/ロイター)

EU、コロナワクチン10億回分輸出 150カ国以上に=欧州委員長

[ブリュッセル 18日 ロイター] – 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は18日、EUが2020年12月以来、域内生産した新型コロナウイルスワクチン10億回分以上を輸出し、最大の輸出元になっていると述べた。

声明で、輸出先は150カ国を超え、輸出したワクチンは域内で配布した回数に匹敵すると説明した。

EUは、世界的な輸出が始まったばかりの時期に輸出を開始。大半は日本やトルコ、英国など域内ワクチンメーカーと契約している国に輸出した。

フォンデアライエン氏は、より貧困な諸国への輸出や供与が全体に占めてきた割合は小さいが、今後数カ月間に最貧国に少なくとも5億回分を提供する方針と述べた。

EUは1月末にワクチンの域外流出を監視する輸出規制メカニズムを構築。域内の供給逼迫時には輸出規制が可能だが、これまでにこの規制が発動されたのは、英アストラゼネカからEUへの供給を巡る議論が起きた3月末にオーストラリアへの輸出25万回分が禁止されたときのみとなっている。

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