12月6日、米油田サービス大手ハリバートンのジェフ・ミラー最高経営責任者(CEO)(写真)は、化石燃料の開発投資が長年にわたって低迷したことを受けて、世界が石油不足の時代に突入しつつあるとの認識を示した。ニューヨーク証券取引所で2018年11月撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

石油不足時代に突入へ=ハリバートンCEO

[ヒューストン 6日 ロイター] – 米油田サービス大手ハリバートンのジェフ・ミラー最高経営責任者(CEO)は6日、化石燃料の開発投資が長年にわたって低迷したことを受けて、世界が石油不足の時代に突入しつつあるとの認識を示した。

同CEOはヒューストンで開催された石油・ガス業界の会合で「久しぶりに石油が買い手を探すのではなく、買い手が石油を探す時代が来る」と発言。供給不足が緩和するまで10年前後かかる可能性があるとの見方を示した。会合の合間にロイターに述べた。

原油高を巡っては、再生可能エネルギーへの急速な移行や政府が化石燃料の生産抑制を求めていることが原因だとの指摘が出ているが、同CEOはエネルギー移行が原因ではなく、価格高騰を抑制するために移行を加速する必要があると主張。

「実際にはエネルギーが不足している。代替エネルギー源が豊富にあるなら、コモディティー価格は高騰しないだろう」と述べた。

顧客である石油生産業者が来年、新規の石油・ガス開発投資を20%以上増やすとも予測。設備の不足でサービス市場が逼迫する可能性があるとも述べた。

ハリバートンは新技術への投資を続けているが、油田サービス会社の利益率は低迷しており、投資のペースは鈍いという。

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