英首相、行動制限措置の必要性を改めて主張
[ロンドン 15日 ロイター] – ジョンソン英首相は15日、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」の流行に対処するため、新たな行動制限措置が必要だとの認識を改めて示した。
英国では新規感染者が過去最多を記録している。
英議会は14日、イングランドで一部の会場やイベントに入場する際に新型コロナウイルスのワクチン接種を証明するワクチンパスポートを導入する案を賛成369、反対126で可決した。ただ、ジョンソン首相率いる与党・保守党の98議員が造反し、オミクロン変異株の感染抑制に向けた首相の対応を巡り与党内で不満が広がっていることが示された。
イングランドでのマスク着用義務化拡大についても賛成441、反対41で可決したが、保守党の40議員が反対票を投じた。
首相は、公共の場でのマスク着用や、一部の施設でワクチン接種・陰性証明の提示を求める法案が可決されたと指摘したが、野党・労働党は、こうした法案が可決されたのは労働党が賛成票を投じたからだと主張。同党のスターマー党首は「考えられる限り最悪の時期の、考えられる限り最悪の首相だ」と批判した。
首相は議会の質疑応答で「自由の制限について同僚が抱いている当然の不安を尊重し、理解している」とした上で「われわれが講じている措置はバランスの取れた適切なものであり、この国にとって正しいものだと信じている」と発言。辞任するかとの質問には、今後も「仕事をこなしていく」と述べた。
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