世界中のピラミッド(40)メキシコ・テオティワカン
古代都市テオティワカン
ピラミッドを中心とする古代都市テオティワカン(Teotihuacan)は「神々の都市」とも呼ばれています。
長さ4km、幅45mの南北に貫く「死者の大通り」と呼ばれるメインストリートがあり、10世紀頃、初めてここにやってきたアステカ人は、この道を通って市内に入った時、誰1人いないことに気づき、また、大通りの両側の建物は神々の墓であることから、この名前を付けました。
1974年、ヒュー・ハレストンという名の男性は、テオティワカンで、そこにある全ての建築物を計量できる単位を見つけたといいました。コンピュータ計算によると、その単位の長さは1.059mとなっています。
例えば、ケツァルコアトルの神殿や、太陽・月のピラミッドの高さの単位はそれぞれ、21、42、63となっており、その比例は1:2:3となっています。ハレストンはこの単位を用いて、「死者の大通り」両側の各建築物の間の距離を測ったところ、ちょうど太陽系の惑星の軌道の比例と一致していることが分かりました。
偶然という言葉で説明するには、納得のいかない人が多いでしょう。「死者の大通り」は明らかに太陽系をもとに建設されたものであり、この古代都市の設計者は太陽系の惑星と軌道の運行状況を知っていたのかもしれません。
しかし、天王星が発見されたのは1781年であり、海王星は1846年、そして、冥王星は1930年にようやく発見されました。超古代文明の時期に生きていたテオティワカン人がどのようにこの天文学知識を知ったのでしょうか?
「太陽のピラミッド」と「月のピラミッド」は古代都市テオティワカン遺跡の巨大複合体の一部です。生い茂る樹海に隠され、現地の先住民が最初に発見して、「太陽・月のピラミッド」と名付けました。
(つづく)
――正見ネットより転載
(作者・意文/翻訳編集・天野秀)