これはガリラヤのカナで、イエス・キリストが最初のしるし(奇跡)を行った宴会を描いた場面です。
キリストは洗礼者ヨハネから洗礼を受けた後、布教の道を歩み始め、3日間で多くの弟子を従えました。その3日目、キリストは母マリアと弟子たちとともにカナで行われたある家族の婚礼に参加しました。宴会場は非常ににぎやかで、来賓者たちは祝杯を上げ、花嫁と花婿に祝福の言葉を述べました。
酒盛りの真っ最中、突然、召使から酒がなくなったという報告があり、まさに歓喜に冷水を注いだような言葉でした。このことを知ったキリストは何とかお酒を出そうと考えました。
その一家には6つほどの洗礼用の大きな桶が備蓄されていました。キリストは召使に6つの桶全てに水を補充するよう伝え、そして、その水を来賓客たちが持っているコップに注がせました。来賓客がそれを飲んだ瞬間、誰もが驚愕しました。なんと水が酒に変わったのです!しかも世にも珍しい上質なワインでした。これはキリストが行った初めてのしるし(奇跡)です。
長い間、多くの画家はこのことを題材にいくつもの優秀な作品を描きました。中でも、イタリアの画家、パオロ・ヴェロネーゼのこの『カナの婚礼』が最も著名です。
――正見ネットより転載
(翻訳編集 天野秀)
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