3月8日、人権監視団体のOVD-Infoによると、ロシア警察はウクライナ侵攻に反対する抗議デモの参加者100人超を拘束した。6日の反戦デモでは5000人超が拘束されたという。写真は1月24日、ウクライナ南部のドネツクで撮影(2022年 ロイター/Alexander Ermochenko)

ロシアでデモ参加者100人超拘束、フィンランド行き列車は連日満席

[リスボン/グダニスク(ポーランド)/ヘルシンキ 8日 ロイター] – 人権監視団体のOVD-Infoによると、ロシア警察は8日、ウクライナ侵攻に反対する抗議デモの参加者100人超を拘束した。6日の反戦デモでは5000人超が拘束されたという。

OVD-Infoの声明によると、ロシアがウクライナ侵攻を開始した2月24日以降、ロシア警察は国内の反戦デモの参加者1万3000人以上を拘束している。

ウクライナ侵攻を巡り、ロシア国内と海外のメディアの報道姿勢は大きく異なっているが、多くのロシア国民は政府に好意的なメディアから情報を得ている。

ロシアの世論調査機関VTsIOMによると、プーチン大統領の支持率は2月27日までの1週間に6%ポイント上昇し、70%となった。ロシア大統領府に調査結果を提供しているFOMでも、大統領の支持率は同期間に7%ポイント上昇し71%となった。

こうした中、ロシアと西側諸国の対立拡大を懸念し、ロシアを離れようとする人も多く見られる。

ロシア西部サンクトペテルブルクからフィンランドの首都ヘルシンキに向かう国際列車には連日、およそ700人のロシア人乗客が詰めかけ、満席の状態が続いている。フィンランドの交通運営当局によると、侵攻開始以前にはこの路線はほとんど空席だったという。欧州連合(EU)とロシア間の航空便の運航が停止されたためとみられる。

また、フィンランドのほか、国境を接する隣国エストニアやラトビアに向かう車が数百台に達し、国境で長い車列を作っているという。

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