砂糖の量を減らせば健康になる。このことは、ケトン食、ビーガン料理、低GI食品などの自然食と伝統的なアメリカの食事を比較した研究で、何度も証明されています。
「自然食品を多く食べると、糖分の摂取量が減り、血糖値が健康的になり、糖尿病や心臓病、炎症の発生を抑えることができる」ととてもシンプルです。
我慢は美徳ですが、健康のため、今すぐ行動する事が一番です。血糖値を低下させるのには何を食べれば良いでしょうか
1 紫キャベツ
紫キャベツには、アントシアニンという色素が豊富に含まれており、これが深い赤色を生み出しています。多くの研究により、アントシアニンは炎症を抑え、血糖値を下げ、インスリン抵抗性(Ⅱ型糖尿病の発症要因)を改善することにより、肥満やⅡ型糖尿病を予防または回復させることが分かっています。
紫キャベツが苦手な方でも、血糖値を下げるアントシアニンを摂取するために、他の濃い赤、紫、青の植物性食品(ブルーベリーなど)を選んで食べるとよいでしょう。
2 ブルーベリー
ブルーベリーにはアントシアニンが含まれており、血糖降下作用があることが知られています。ブルーベリー(およびその他のベリー類)に含まれるフラボノイドが心臓血管の健康に良いこと、またこの物質が癌の予防や認知力の向上にも役立つことが研究により明らかにされています。
3 ウコン
ウコンには、クルクミンという鮮やかな黄色の化学物質が含まれています。糖尿病の治療薬として、クルクミンの効果は広く研究されており、有望な結果が得られています。
クルクミンは、赤キャベツやブルーベリーと同じように血糖値を下げるだけでなく、膵臓にある特定のインスリン産生細胞の働きを高めることができます。つまり、クルクミンは短期的には血糖値を下げ、長期的には糖質を利用する体の能力を向上させることができるのです。
しかしクルクミンは吸収されにくいという問題があります。クルクミンの効果を確実に得たいのであれば、メリバを原料にしたクルクミンサプリメントや、クルクミンとバイオペリンを組み合わせたサプリメントを選ぶとよいでしょう。これらのクルクミン製剤を両方摂取することで、クルクミン単独で使用するよりも有効成分の吸収が高まります。
4 シナモン
セイロンシナモンとカシアシナモン(桂皮)は共に空腹時血糖値を下げ、インスリンに対する細胞の感受性を高めます(インスリン抵抗性とは異なる)。
ただし、カシアシナモンにはクマリンという毒性があり、腎臓や肝臓、肺にダメージを与えるので注意が必要です。小さじ1~2杯のシナモンには、1日の上限量に匹敵するクマリンが含まれていることがあるそうです。そのため、血糖値を下げるにはセイロンシナモンが最適なのです。
(つづく)
(翻訳・香原咲)
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