あらゆる機会で日本が主張してきたことが浸透=G7会合で経産相
[東京 27日 ロイター] – 萩生田光一経産相は27日の閣議後会見で、ドイツで開かれている主要7カ国(G7)の気候・エネルギー・環境相会合で焦点となっている石炭火力への日本の方針について「安定供給を大前提に、比率をできる限り引き下げていくことが基本」との考えを繰り返した上で、「今まであらゆる機会を通じて日本が主張してきたことが浸透している」と述べた。
萩生田経産相は、2030年に向けて、非効率石炭火力のフェードアウト(段階的な縮小)を着実に進めるとともに、50年に向けては水素・アンモニアやCCUS(二酸化炭素の回収・有効利用・貯留)を活用することで、脱炭素型の火力に置き換えていく取り組みを促進していくとした。
また、天然ガスについては「エネルギーの安定供給を確保し、ロシア産天然ガスへの依存度を低減するため、ロシア以外へのLNG(液化天然ガス)の投資や上流開発投資の通じて、供給減の多角化を図る」とした。
今夏・冬の電力需給が厳しい見通しにあることに関連して「供給力に限りがある中では節電による需要を下げることが不可欠」と指摘し、できる限りの節電への協力を呼び掛けた。
関連記事
2024年7~9月期の実質GDPは前期比で0.2%増加した。
石破茂首相は11日の記者会見で、2030年度までの7年間で、半導体やAI分野に10兆円以上の公的 […]
小林製薬が8日発表した2024年1~9月期連結決算は、純利益が前年同期比65.5%減の53億円だった。
生労働省が7日に発表した令和9月の毎月勤労統計調査速報によれば、名目賃金が前年同月比で2.8%増えたが、賃金の増加が物価上昇に追いつかず、実質賃金は2か月連続で減少した。
6日の日経平均株価の終値は5日の終値より1005円77銭高いの3万9480円67銭だった。