2012年8月、中国内モンゴル・パオトウ市でレアアースの作業に係わる労働者たち(GettyImages)

トルコで記録的なレアアース鉱床を発見 中国依存脱却につながる可能性

トルコ政府は1日、同国北西部ベイリコバ地域で約6億9400万トンもの希土類元素(レアアース)の鉱床を発見したと発表した。レアアースの供給は8億トンあまりを保有する中国が優位に立つなか、供給先の多様化を模索する日本や米国をはじめ西側諸国の中国依存の脱却に繋がる可能性がある。

同国エネルギー・天然資源省のドンメズ長官は、この鉱山は地表に近いため加工コストは比較的低いとし、「17元素のレアアースのうち、10元素を採掘できる」と語った。同氏は8日、毎年1200トンもの希土類を処理するパイロットプラントの建設が今年後半に完成するとツイートした。

新エネルギー自動車や工業用電機機器、再生可能エネルギー発電などの製品の需要増にともない、レアアースの需要は増加している。航空、軍事、宇宙、バイオ、製薬の分野で広く使用されており、産業製品にとって欠かせない重要元素だ。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ大統領とムハンマド王太子がワシントンで会談。AI・エネルギー・防衛分野で総額2700億ドル超の契約が続々成立。サウジは米国投資を1兆ドルに倍増表明、F-35売却も承認へ。
サウジのムハンマド・ビン・サルマン王太子が米国への投資を1兆ドルに拡大。トランプ大統領との会談で両国の戦略的協力や中東安定の行方が注目されている。
サウジのムハンマド・ビン・サルマン王太子がホワイトハウスを訪問。米サウジ関係の転換点となる防衛・外交・AI・中東和平の議論が交わされる。
国連安保理は米国案のガザ和平計画を支持し、国際治安維持部隊の派遣権限を承認。パレスチナ国家樹立にも言及
シリア政府は10日、トランプ米大統領との会談を受け、過激派組織「イスラム国(ISIS)」の掃討を目的とするアメリカ主導の国連軍に参加することで合意した。シリア政府関係者が明らかにした。