13種類のがんが肥満と関係している 50歳以上の人は要注意(1)

多くのがんが肥満と関連していることが研究により判明しています。しかし現在、肥満の人は増え続けています。そこで、がんを予防し、簡単に痩せられる2つの方法をご紹介します。
 

13種類のがんが肥満と関係しています!50歳以上の人は注意

米国疾病対策予防センター(CDC)によると、肥満は13種類のがんのリスクを高め、毎年米国で診断される全がんの40%を占めています:[1]

13種類のがんは以下の通りです。

子宮内膜がん、胃がん、肝臓がん、腎臓がん、膵臓がん、大腸がん、胆嚢がん、髄膜腫(脳のがんの一種)、乳がん、甲状腺がん、食道がん(食道腺がん)、多発性骨髄腫(血液がんの一種)、卵巣がん。

子宮内膜がん:標準体重の人に比べ、高度肥満の人は7倍、肥満または過体重の人は2~4倍のリスクがある。

食道がん(食道腺がん):高度肥満の人は4.8倍、肥満または過体重の人は1.5~3倍のリスクがある。

胃がん(胃噴門部がん):肥満の人のリスクは2倍になる。

肝臓がん:肥満や痩せすぎの人はリスクが2倍になる。

腎臓がん:肥満や過体重の人はリスクが2倍になる。

膵臓がん:肥満または過体重の場合、リスクが1.5倍になる。

大腸がん:肥満または太り過ぎの人はリスクが1.3倍になる。

胆嚢がん:肥満の人は1.6倍、太り過ぎの人は1.2倍のリスクがある。

髄膜腫:肥満の人は1.5倍、太り過ぎの人は1.2倍のリスクがある。

乳がん(閉経後):肥満または過体重の人はリスクが1.2〜1.4倍になる。

甲状腺がん:肥満や過体重の人はリスクが1.2〜1.3倍になる。

多発性骨髄腫:肥満または過体重の場合、リスクが1.1~1.2倍になる。

卵巣がん:BMIが5上昇するごとにリスクが1.1倍上昇する。 [2] 

2005年から2014年にかけて、新たにがんになったアメリカ人のうち、肥満と関係のないがんは13%減少しています。しかし、肥満と関連するがんの発生率は7%増加していました。(大腸がんのみ、早期発見・予防のための検診が可能なため、除外しています。)

肥満の男性に最も多いがんは大腸がんです。女性の場合、乳がんは閉経後に最も多く発生します。

これら13種類のがんの新規発生者の90%以上が50歳以上の高齢者です。さらに、がんのリスクは、太っている期間が長いほど高くなると言われています。

台中病院放射線腫瘍センター長の廖志穎氏によれば、実は肥満はこれらの問題の「現れ」のひとつだと言います。肥満は食生活の乱れや生活習慣、代謝の悪さなどが関係しており、それ自体ががんのリスクを促進する可能性があります。

例えば、よく揚げ物やデザート、バーベキューなどを食べ、普段あまり運動をしていない人は、本来は肥満体質です。肉を揚げたり、炒めたり、焼いたりすると、複素環式アミンや多環芳香族炭化水素などの発がん性物質が発生します。特に、ローストなど高温で調理された赤身肉は、慢性炎症を引き起こし、発がんリスクを高める糖化最終生成物(AGEs)が生成されやすいとされています。また甘いものを食べ過ぎると、体内のタンパク質と糖が結びつき、一連の反応によって糖化最終生成物が生成されます。
  
長期にわたる慢性炎症と肥満に伴うメタボリックシンドローム、そして正常値よりも高いインスリンとインスリン様成長因子は、すべてがん細胞の増殖に寄与する可能性があります。 [3]  
 
また、肥満はがん細胞を体内で増殖させやすくします。がん細胞は通常、体内を循環しており、体の状態が良ければ、免疫細胞ががん細胞を殺すことができます。しかし、代謝系や免疫系が悪化すると、がん細胞を殺すことが難しくなります。また、2017年に台湾で行われた研究により、肥満と脂肪細胞、がんの関係が確認されました。研究者らは、乳がん細胞の膜にあるMCT2タンパク質がゲートウェイとして働き、脂肪細胞から乳がん細胞へ代謝物を栄養のように送り込み、乳がん細胞の増殖を助けていることを発見しました。 [4]

(つづく)

(翻訳・香原咲)

蘇冠米