台湾の蔡英文総統(陳柏州/大紀元)

蔡英文総統、台湾は「民主の砦」 造船能力向上など防衛強化を明言=ケタガラン・フォーラム

インド太平洋の安全保障に関する論壇「ケタガラン・フォーラム(凱達格蘭論壇)2022」が26日、台北で開かれた。蔡英文総統はオンラインで演説し、国産艦船のための造船能力の推進や予備戦力の強化、非対称作戦能力を向上に繋ぐ投資の増加など、台湾の防衛力強化を加速させていくと強調した。

蔡英文氏は、インド太平洋地域では中国共産党政権を念頭に、権威主義勢力によって地域の安定が脅かされていると述べた。「グレーゾーン戦術で国際的な法的規範を弱体化させ、外交手段を通じて民主主義体制の国や国際組織に浸透し、他国の主権を破壊しようとしている。こうした暴力的な行動は、その組織的な人権侵害で露わになっている」と指摘した。

今月死去した、インド太平洋の安全保障枠組みを提案した故安倍晋三元首相に弔意を示した。「偉大な指導者、親友、同盟、そして先見の明のある政治家を失った」と述べた。日米豪印4カ国枠組み「クアッド(QUAD)」や「自由で開かれたインド太平洋」など、安倍氏は地域のパートナーと強固な基盤を確立し、同氏の尽力により地域の安定と繁栄を確保するための「民主主義とルールに基づく国際秩序を保護した」と語った。

▶ 続きを読む
関連記事
宏福苑火災の発生後、警報システムや工事監督の在り方を問う声が強まっている。しかし、独立調査を求めた学生の拘束や大学内掲示の封鎖など、市民社会の活動に対する制限も目立ち始めた。火災対応を通じて、香港の統治や言論環境に変化が見られる
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。
香港・宏福苑の大火で死者は146人に達した。修繕工事入札を巡り親中派議員の業者擁護疑惑や監督機関の警告軽視が浮上し、中共の「一党独裁」による腐敗との批判が強まっている
台湾海峡の緊張が高まる中、台湾の頼清徳総統は26日、総額400億ドル(約6兆円)を投じ、高度な防空システム「台湾の盾」を構築する方針を示した。米トランプ政権で安全保障担当補佐官を務めたロバート・オブライエン氏も、「頼総統の判断は完全に正しい」と支持を表明している。
香港大埔の宏福苑団地で大規模火災が発生。死者128人、89体の身元は未確認。救助や捜索が続く中、当局は設備業者への法的措置も検討中