2020年9月21日、ベルリンでのTikTokの広告(Sean Gallup/Getty Images)

デジタル庁、中国TikTokとマイナンバー制度の普及啓発 元閣僚も疑問呈す

短編動画投稿サービス「TikTok(ティックトック)」は8日、デジタル庁と連携してマイナンバー(個人識別番号)制度の普及啓発を目的とした広告動画を公開すると発表した。北京拠点のIT大手バイトダンス(北京字節跳動科技)が運営するTikTokをめぐっては米英豪議員や政府機関が情報安全保障上のリスクを指摘しており、日本の議員らもこの連携に疑問を呈している。

リリースによれば、デジタル庁はインフルエンサー3人を通じて若年層含む幅広い世代ならびに在日外国人向けにマイナンバー制度の啓発動画広告を配信する。配信期間は9月30まで。河野太郎デジタル担当大臣はこの連携についてコメントしていない。また、同庁の公式サイトも発表していない。

前経済安全保障担当大臣の小林鷹之衆議院議員はこのTikTokのリリースを受けて「政府内で十分に検討した結果の取り組みなのか」とツイート。これに対して、同庁副大臣を務める大串正樹衆議院議員は「動画の作成から配信までTikTok側で完結している」と返答し、若者世代への広報戦略の一環であると説明した。小林氏は「国として国民に対して、特定のアプリを事実上オーソライズ(認証)するには十分な検討が必要ではないか」と書き込み、検証の必要性を強調した。

▶ 続きを読む
関連記事
政府は8月4日、熊本地震の被災地を支援するため、今年度予算の予備費から総額242億円を支出することを閣議決定した。地震発生から1週間が経過し、必要な物資の供給や道路の応急復旧、仮設住宅の提供などを財政面から支える
自民党は食料品の消費税を2027年から2年間1%へ引き下げる方針を了承。「実質ゼロ」を掲げるが、財源の不透明さや外食産業への影響、価格転嫁の行方など課題は多い
高市早苗首相は8月3日、令和8年熊本地震の被災地を訪れ、被害状況を視察した。政府は災害復旧や被災者支援のため、200億円を超える予備費の使用を4日に閣議決定する方針だ
高額な医療費の自己負担を抑える「高額療養費制度」が、2026年8月から見直される。月ごとの自己負担限度額を変更する一方、長期にわたって治療を受ける患者や低所得者層へのセーフティネットを強化するため、新たに年間の自己負担上限を設ける。
片山さつき財務相は7月31日の閣議後記者会見で、「責任ある積極財政」によって強い経済を実現する一方、財政の持続可能性も確保する方針を改めて強調した。