敏感肌の人にとって、洗濯は大変なことです。洗濯用洗剤などの洗浄剤を使うと、衣類が刺激となり、肌がヒリヒリしたり、かぶれたりすることがあるからです。それでは、衣類をどのように洗えば肌に刺激を与えないのでしょうか。
イギリスの『ガーディアン』紙によると、肌荒れというと洗濯用洗剤が原因となることが多く、買い物するときは特に注意することが大切だそうです。
オーストラリアの皮膚科医であるローズマリー・ニクソン氏とクレア・ドナルドソン氏によれば、洗濯用洗剤は皮膚に刺激を与える可能性があると述べています。洗濯用洗剤に含まれる化学物質の多くは、もともと刺激性があるため、皮膚に刺激を与えています。また、洗濯用洗剤に含まれる香料や防腐剤などにより、皮膚がアレルギー反応を起こすことがあります。
もし、あなたの肌トラブルの原因が、洗濯用洗剤だと思うなら、衣類をすすぐ回数を増やし、衣類に残った洗剤を洗い流すと良いと二人の医師は言っています。
シドニー・スキン・クリニックの皮膚科医である黄麗春氏も、「洗濯機は毎週洗い、お湯と重曹で洗濯用洗剤の残留物を取り除きましょう」とアドバイスしています。
ニクソン氏とロナルドソン氏は、洗濯用洗剤による皮膚の不快感は、ほとんどが刺激物質による接触皮膚炎であり、皮膚アレルギーによる接触皮膚炎は、ほとんどないと述べています。
また黄麗春氏は、洗濯用洗剤を購入するときは、成分表示を見て、刺激物を含む洗剤を購入しないようにすると良いと言っています。
オーストラリアのクリーニングブランド「Bondi Wash」の創設者であるベリンダ・エベリンガム氏は、洗濯用洗剤に含まれる酵素や蛍光増白剤、リン酸塩、第4級アンモニウム化合物は一般的な刺激物ですが、これらの成分は商品のパッケージに必ずしも表示されていないと言いました。
また、洗濯用洗剤に含まれる香料は肌荒れの原因になることがありますので、気になる方は無香料の洗剤を購入するとよいでしょう。
香料は、皮膚にとってアレルギー反応を起こす最も一般的な原因であると、ニクソン氏とロナルドソン氏は述べています。エッセンシャルオイルは「天然」あるいは「非アレルギー」と広く認識されていますが、その使用量は控えめにする必要があります。
洗濯用洗剤や赤ちゃん用の洗剤については、より柔らかく、より環境にやさしいと宣伝されていますが、敏感肌の人には向いていないかもしれません。黄麗珍氏は、これらの製品にはかなりの量の香料や、防腐剤が含まれている可能性があると言っています。
(翻訳編集:李明月)
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