鐘の音は重要な情報伝達手段だった。写真はスロベニアの世界遺産 (Photo by JURE MAKOVEC/AFP via Getty Images)

スマホがなくても大丈夫? 昔の人々の多彩な情報伝達手段(1)

今日のスマートフォンやテレビがなかった古代では、人々はどのように情報を伝えていたのでしょうか。今日まで使われ続けているものもあれば、その名残だけが残されているものもあります。ここでは人類文明の初期までさかのぼり、情報伝達に先人が費やした智慧を紐解いていきます。

今日では楽器として使われる太鼓ですが、古代では重要な情報伝達ツールでした。アフリカの原住民の部族の多くは、太鼓の音を複雑に組み合わせることで情報を伝えていました。また、ミャオ族やシャン族といった中国の少数民族では、今日でも太鼓の音を使った情報伝達の方法が残っています。

いっぽう、キリスト教が浸透した西洋世界では、鐘の音が大きな役割を担っていました。高層ビルが立ち並ぶ前のヨーロッパでは、鐘が設置されている教会の塔が町で最も高い建築物でした。教会の鐘の美しい音色を通して、人々に礼拝の時間を知らせ、外敵に襲われた際には、警鐘としての役割を果たしました。

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