電子書籍に比べ、紙の本は目への害が少なく、本独特のインクの匂いなどを感じることができるのが良い点です。しかし本は湿気が多いためカビが生えやすく、カビの温床になります。
では、本からカビを除去し、増殖を止める方法はないのでしょうか。
カビは、皮革、木材、紙、布などの有機物を好んで繁殖します。 カビは健康被害だけでなく、本にシミを作り、悪臭を放ったり、また紙がはがれたりすることもあります。 本にカビが生えたら、掃除をしないと他の本や家庭環境にまでカビが広がる可能性があります。そこで、ビブリオ(Biblio)のホームページでは、次のような方法が紹介されています。
本に生えたカビってどんな見た目?
このようなものが見られたら、あなたの本にはカビが繁殖している可能性があります。
●毛羽立っている(色はさまざま)
●紙に穴が空いている
●糸を引く白い繊維が表面を覆っている
●水で傷んだ形跡がある
●黒っぽい点や染みがある
●斑点のまだら模様や、ぽろぽろとはがれた粉の層(色は白か黒、グレーが多い)のようなものがある
本のカビを除去する方法とは?
まずはマスク、ゴーグル、手袋を着用し、カビによる健康への影響を避けることから始めましょう。 本が乾燥している場合は、以下の方法を試してみてください。
本の表紙にカビが生えた場合は、極細のブラシか非常に柔らかい布で拭き取り、その後、非常に柔らかい布に変性アルコールをつけて拭けば、カビを除去することができます。 変性アルコールによる変色や破損がないことを確認するために、まず本の表紙の角でテストしてみるとよいでしょう。
ページにカビが生えた場合は、ページの下にワックスペーパーを敷き、本の他の部分を保護してから、極細のブラシか非常に柔らかい布でカビを拭き取ってください。 次に、変性アルコールまたは過酸化水素を湿らせた柔らかい布でページを拭きます。
本にカビが生えないようにするには
湿気はカビが繁殖するための重要な条件です。 本にカビが生えるのを防ぐには、地下室や押入れ、風通しの悪い小部屋などではなく、湿気の少ない場所に保管することです。
扇風機で空気を循環させるとよいでしょう。 可能であれば、エアコンを使って本の保管場所の温度をコントロールすることができます。 温度は21度くらいに保つとよいでしょう。
また、除湿機を使って、本の保管場所の湿度が60%以下になるようにコントロールすることも可能です。 ただし、湿度が低すぎると、乾燥した空気で本が傷んでしまうので、注意が必要です。
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