気候の変化で朝晩の気温差が大きくなると、鼻づまり、くしゃみ、鼻水、目や肌のかゆみなどにより、時には日常生活に支障をきたすほどになってしまったことはありませんか? 医学的な助けを求める以外に、自分の力で解決する方法があります。
アレルギー性の鼻づまり、くしゃみ、鼻水、
2つの改善方法
「血管運動性鼻炎」であれ、特定のアレルゲンを持つ「通年性アレルギー」であれ、この2種類の患者は、気温や湿度が変化する季節の変わり目に、鼻づまり、くしゃみ、鼻水に悩まされることになります。
鼻づまりがひどいと眠れなくなったり、口呼吸することで口が乾いたりします。くしゃみは、職場や公共の交通機関で人目を引いてしまいます。
急激な温度変化で鼻の粘膜が炎症を起こした場合、以下の2つの方法で症状を緩和することができると、詠生漢方医院の院長である吳建東氏は述べています。
1.温かいお湯や生姜湯を適度に飲む
温かいお湯を飲んだりすることで、鼻腔を温め、鼻の粘膜の温度が下がるのを防ぐことができます。生姜は、鼻のアレルギーを予防するのに適した食材です。水から煮出した生姜湯を飲むと体が温まり、温度差による影響を抑えることができるので、鼻炎の症状を緩和することができます。生姜湯は、風邪やインフルエンザで、鼻水、痰のからみ、悪寒の症状がある人にも向いています。
2.印堂のツボを押し、迎香のツボを軽く揉む
印堂のツボを押すと、頭や目がすっきりして、鼻腔が広がり、鼻づまりが解消することができます。
迎香(げいこう)は、鼻の外縁の中点の横、鼻唇溝のくぼみにあるツボです。このツボを揉むと、鼻腔が開き、顔の気血の循環を促します。
吳建東氏は、アレルゲンによって引き起こされた鼻炎の場合、上記の方法で症状を和らげるのが最善であると念を押しています。
目のかゆみを和らげる:漢方式指圧体操
ホコリやダニ、気温の変化などで目がかゆくなると、つい目をこすってしまいたくなることがよくあります。こすればこするほどかゆくなり、角膜に傷をつけてしまうことさえあります。
吳建東氏によると、目のかゆみを和らげるには、温かいお湯をたくさん飲み、漢方式指圧体操をして、目の周りの血行を良くするのが1番だそうです。
漢方式指圧体操は、晴明(せいめい)、攢竹(さんちく)、魚腰(ぎょよう)、絲竹空(しちくくう)、瞳子髎(どうしりょう)、四白(しはく)、太陽(たいよう)、耳たぶのツボ、手の甲の合谷(ごうごく)、この9つのツボを、適度な順序でマッサージしていくものです。
「晴明」は目の内側、「攢竹」は眉の内側、「魚腰」は眉の真ん中、「絲竹空」は眉尻、「瞳子髎」は目尻、「四白」は目の真ん中から1㎝下、「太陽」は眉尻と目尻の間から指二本分外側にあります。そして、耳たぶの中心部にあるのが耳たぶのツボで、人差し指の横にあるのが「合谷」です。 1回5分程度行うこの運動は、目を保護し、目のかゆみを改善するだけでなく、脳を目覚めさせ、疲労を解消する効果もあります。
肌のかゆみには、保湿と5つの食品に注意する
アレルギー体質の人は、気候の変化で肌がかゆくなることもあります。肌の乾燥を防いでかゆみを悪化させないためには、あまり熱いお湯に入らない、入浴後に化粧水をつける、掻くのを我慢する、などが必要です。乾燥やひび割れには紫雲膏(しうんこう)を、炎症がある場合はクリームを塗るのをお勧めします。
かゆみが出たときは、かゆみを誘発する食材となるピーナッツ、きのこ、殻付き魚介類(エビ、カニ、アサリなど)、タケノコ、マンゴーを食べるのを避けてください。
呉建東氏によると、皮膚のトラブルは呼吸器系と関係していることが多く、たとえば、鼻のアレルギーが皮膚炎につながることもあるそうです。肌のトラブルを改善する前に、呼吸器系のケアをすることが望ましいです。また、豆腐や山芋など、肺を保護する白い食品を食べるのもおすすめです。
日常生活では、アレルギーがある方は、加工食品や冬瓜、大根などの体を冷やす食材の摂取を控えましょう。食事は、6大食品群をバランスよく摂取することを心がけましょう。豆、魚、卵、肉、牛乳、色とりどりの野菜や果物などには、免疫系に関係するタンパク質やミネラルが含まれています。
また、水分を十分に摂り、定期的に運動することも大切です。 屋外での運動は、少々汗をかき、少し息切れする位の強度がベストです。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。