韓国の尹錫悦大統領は19日、世界のサプライチェーン(供給網)の耐性強化は国際社会が直面している最緊急事案の一つとして対応を呼びかけた。資料写真、16日、UAEのアブダビで撮影(2023年 ロイター/Rula Rouhana)

韓国大統領、世界供給網の耐性強化訴え ダボス会議で

[ソウル 19日 ロイター] – 韓国の尹錫悦大統領は19日、世界のサプライチェーン(供給網)の耐性強化は国際社会が直面している最緊急事案の一つとして対応を呼びかけた。世界経済フォーラム年次総会ダボス会議)で述べた。

ウクライナでの戦争が新型コロナウイルス禍に続いて供給網の安定に一段の混乱をもたらしていると指摘。「コロナ禍や地政学上の衝突、技術競争、多国間貿易システムの衰退によって供給網が分断されていたところに、ウクライナ戦争で混乱が悪化した」と述べた。

さらに、保護主義が台頭しているが自由貿易は引き続き重要とし、「信頼に値する」国々と協力して世界供給網の安定に努めていくと言明。「壁を作ったり保護主義を強化したりすることは決して正解になり得ない」と述べた。

また気候危機にも触れ、韓国は原子力エネルギーの活用を拡大して徐々にカーボンニュートラルを目指すとし、原子力発電の技術を必要とする国と協力する用意があると述べた。

関連記事
70年前、旧ソ連は武器とパイロットを提供し、北朝鮮が朝鮮戦争に参加することを支援した。しかし今、北朝鮮は遠く離 […]
NATOのルッテ事務総長は28日、ロシアに派兵された北朝鮮軍部隊がロシア・クルスク地域に配備されたことを確認したと明らかにした。米国防総省は、北朝鮮が戦闘に加わった場合、米国はウクライナによる米兵器の使用に新たな制限を課さないと発表した。
韓国のLG化学が、ソウル中央地方裁判所に対し、特許侵害で中国の正極材メーカー容百新能源科技の韓国子会社である載世能源を提訴した。EV向け大型電池の特許技術をめぐる韓国企業による中国企業への訴訟は今回が初めて。
日米韓3カ国の安全保障担当官は25日、ワシントンで協議を行い、北朝鮮がロシアに派遣した兵士がウクライナの戦線に投入される可能性について「重大な懸念」を表明した。米ホワイトハウスが発表した。
「包括的戦略パートナーシップ条約」締結など露朝関係が強化される中、中朝関係には隙間風が吹いている。元来、露中朝関係の内実はどうなのだろうか。金正日元総書記が亡くなる前に金正恩氏に「誰を信じても良いが、中共だけは信じるな」と言ったとされる。