[ソウル 19日 ロイター] – 韓国の尹錫悦大統領は19日、世界のサプライチェーン(供給網)の耐性強化は国際社会が直面している最緊急事案の一つとして対応を呼びかけた。世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で述べた。
ウクライナでの戦争が新型コロナウイルス禍に続いて供給網の安定に一段の混乱をもたらしていると指摘。「コロナ禍や地政学上の衝突、技術競争、多国間貿易システムの衰退によって供給網が分断されていたところに、ウクライナ戦争で混乱が悪化した」と述べた。
さらに、保護主義が台頭しているが自由貿易は引き続き重要とし、「信頼に値する」国々と協力して世界供給網の安定に努めていくと言明。「壁を作ったり保護主義を強化したりすることは決して正解になり得ない」と述べた。
また気候危機にも触れ、韓国は原子力エネルギーの活用を拡大して徐々にカーボンニュートラルを目指すとし、原子力発電の技術を必要とする国と協力する用意があると述べた。
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