トランプ大統領「安全保障上の代償はさらに大きい」 グリーンランド購入に巨額投資の意向

2026/01/22 更新: 2026/01/22

1月21日、トランプ米大統領はスイス・ダボスで開催された世界経済フォーラムに出席し、グリーンランドをめぐる問題が主要議題の一つとなった。大統領は武力による獲得の可能性を否定したうえで、「安全保障上の代償の方が大きい」と述べ、巨額の資金を投じてでもグリーンランドを購入する意向を示した。

トランプ大統領はダボス会議で演説を行い、グリーンランド問題を重要課題の一つとして取り上げた。演説の中で、軍事行動という選択肢を排除し、投資家心理を和らげたことで、米国株は直後に上昇した。

その後、大統領はNATOのルッテ事務総長と会談し、再びグリーンランドの問題について意見を交わした。トランプ大統領は「グリーンランドの現状を見たとき、私は非常に理解に苦しんだ。なぜなら、安全のためにグリーンランドを必要としているのであって、他の目的ではない」と述べた。

レアアース非目的を説明

アメリカがグリーンランドに関心を寄せるのは、同地域のレアアース資源が目的ではないかとの見方に対し、大統領は「わが国には豊富なレアアースがある。一方、グリーンランドのレアアースを採掘するには、25フィート(約7.6メートル)の氷層を掘らなければならない。それを進んで実施しようとする国や企業は多くない」と説明した。

大統領は続けて、「われわれが今話しているのは安全保障の問題である」と強調した。

グリーンランドの購入について記者団に問われた際、トランプ大統領は同島に対して一定の金額を支払う可能性を示唆した。「理解できる」と述べ、デンマークの自治領であるこの地の購入費用を負担する意思があるかとの質問に応じたかたちである。

さらに大統領は、「しかし、より大きな代償が存在する。それは安全保障上の代償だ。国家安全保障、さらには国際安全保障の代償と言ってよい。それこそが真の代償であり、極めて重大なものだ」と述べた。

デンマーク政府は「自国の領土は売却しない」と明言している。しかしトランプ大統領は、グリーンランドはアメリカの管理下に置かれるべきだと主張した。

「そうなれば、より安全で、より強くなり、ヨーロッパにとっても有益だ。われわれ自身にとっても同様である。今後の展開を見守りたい」と語った。

また、同氏は自身の提案に反対する国々がどのような結果を招くか問われると回答を避け、「自分で考えるとよい」とだけ述べた。

先の演説でもトランプ大統領はこの問題に触れ、「われわれは覚えている」と発言していた。記者が「大統領、デンマークがグリーンランドの合意に応じない場合、それを『覚えている』とはどういう意味ですか? どのような結果を指しているのですか?」と質問すると、大統領は「自分で考えなさい。あなたは賢い」と答えた。

夏雨