銃乱射事件のあったカリフォルニア州のダンススタジオ前、花を手向ける人 (Photo by Mario Tama/Getty Images)

米カリフォルニアで相次ぐアジア系米国人の銃乱射事件

米カリフォルニア州でアジア系米国人が絡む銃乱射事件が相次ぎ2件発生した。犠牲者は少なくとも18人に及ぶ。中国国内のネット世論では痛ましい悲劇に同情する声もあれば、中国系移民に対する差別表現や銃社会問題に対する揶揄も見られる。

1件目は、モントレーパーク市のダンスホールで男が銃を乱射し11人が殺害された。2件目はハーフムーンベイの農場で起きた銃乱射事件で、7人が死亡した。カリフォルニアで数十年来最悪の銃乱射事件とされる。犯人はいずれも70歳前後のアジア系移民だった。

在米華人のウィーチャットグループでは、旧正月に起きた悲劇を憂う声が多い。「老華僑たちの遺訓を重んじて同胞たちは助け合おう。命を大切に」と呼びかけた。

銃乱射事件が頻発することに、社会問題として重く見ている様子だ。「簡単に銃が持てて悲劇を生んでいる。小学生でも高齢者でも、いつでもどこでも多くの人を殺せてしまう」とあるユーザーは書き込んだ

いっぽう、中国共産党寄りの民族主義的なブロガーやネットユーザーたちのなかでは、哀悼の意を示すよりも皮肉が多い。対米プロパガンダの影響で在米華人に対する憎悪が強いとみられる。

軍事ブロガー仰止条侯は駐中国米国大使館宛の言葉として「このような(事件記事の)見出しで人の目を引くなんて、我々にはできないことだ」と書いた。「自由な米国では毎日が銃撃事件」といった自由主義社会を否定するコメントも多い。

しかし、中国のネットユーザーもこのような皮肉には反感を抱いているようだ。「事件のニュースを受けてまず初めにすることは国外環境の揶揄ではなく、被害者への哀悼を示すことではないか。彼らも私たちと同じ普通の人々だ」

カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、「銃乱射事件の犠牲者と病院の面会の最中、別の銃乱射事件の報を受けた。今回はハーフムーンベイだ。悲劇に次ぐ悲劇だ」とツイートした。

中国の公式メディアは、この2件の銃乱射事件はあまり報道していない。新華社、人民日報、中国中央テレビなどはそれぞれ大手SNSウィーチャット(微信)公式アカウントにこの記事を出していない。同ウェイボー(微博)も事件結果を一部検閲しているようで、キーワード「カリフォルニア銃撃」の検索結果は公式の認証アカウントからの投稿のみとなっている。

この検索結果は、中国当局が旧正月前に発表した「浄網」キャンペーンと関係している可能性がある。中国インターネット情報弁公室は18日、旧正月の1カ月は「インターネット環境を浄化し、積極的で文明的で健康なネット世論のムードを作る」と銘打つキャンペーンを展開すると発表した。

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