3月12日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、新型コロナウイルスの発生源を突き止めることは必要不可欠だとの見解を示した。2月2日、ジュネーブで撮影(2023年 ロイター/Denis Balibouse)

新型コロナウイルス、発生源特定は必要不可欠=WHO事務局長

[ジュネーブ 12日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、WHOが新型コロナウイルスの感染拡大にパンデミックという言葉を使用してちょうど3年となった節目の11日、同ウイルスの発生源を突き止めることは必要不可欠だとの見解を示した。WHOとして発生源を追及していく姿勢をこれまでで最も明確にした形だ。

米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、ある米政府機関は中国の研究機関からウイルスが意図せざる形で流出し、パンデミックの引き金になったとの判断を下しており、下院はこの判断結果を近く公表することを可決。中国側はそうした事実を否定しているが、WHOは何らかの対応を迫られている。

こうした中でテドロス氏はツイッターに「新型コロナウイルスの発生源を把握し、あらゆる仮説を検証するのは依然として科学的な義務であり、亡くなった何百万人もの人々や、なお後遺症に苦しむ方たちに対する道義的な責務でもある」と投稿した。

2021年にはWHO主導のチームが、世界で初めて新型コロナウイルス感染者が報告された中国の武漢市に入り、ウイルスは恐らくコウモリから別の動物を経由して人間に感染したとの共同報告を発表しつつ、さらなる調査が必要だと訴えていた。

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