日本駐中国大使館が公表した、アジア圏の原子力発電所から海洋放出したトリチウム量を提示した(@Japan_Emb_inCN )

日本大使館、浙江省メディア「切り取り報道」に反論 回答を全文公開

東京電力福島第一原子力発電所の事故から12年以上が経過した今年、政府は多核種除去設備(ALPS)で希釈した処理水をこの春にも海洋放出する予定だ。中国外務省や官製メディアが批判的に伝えるなか、日本の駐中国大使館(以下、日本大使館)は3日、浙江省メディアの取材を受けるも「回答が正確に反映されていない」とし、回答文書の全文公開に踏み切った。

「日本大使館は浙江日報・潮新聞の書面取材に応じた。しかし残念ながら、2日発表の報道は、当館の回答の一部のみを引用し、内容を正確に反映していない。このため当館は回答の全文を公開する」。日本大使館は中国語でこうツイートした。

日本大使館はALPS処理水のトリチウム濃度は規制値の40分の1以下、トリチウム以外の放射性物質も100分の1以下であり、海外の多くの原子力発電所の排出量よりも低いと述べた。また、「国際的な基準やガイドラインに従った放射線の環境評価の結果、ALPS処理水の海洋放出は、生物濃縮や長期蓄積を考慮しても人や環境にとって十分に安全だ」と回答した。

▶ 続きを読む
関連記事
中東情勢の緊迫化と中国の石油買い占めによるエネルギー危機が迫る中、高市首相はアジアの供給網を強靭化する新枠組み「パワー・アジア」を発表した。医療物資確保など日本経済防衛の要となる施策を解説
日本とポーランドの関係が新たなフェーズへ。「包括的・戦略的パートナーシップ」への格上げと、Xで明かされた両首脳の知られざる舞台裏
日本とポーランドが共同声明で台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて確認したことを受け、中華民国外交部は15日、日本とポーランドが共同声明の形で台湾海峡情勢への重視を示したのは今回が初めてだと表明した。
片山さつき財務相とベッセント米財務長官は15日、ワシントンで会談し、中東情勢を背景とした原油や為替市場の動向について連絡を緊密化することで一致した
日本政府は15日、アジア地域18か国および国際機関が参加する「AZEC+オンライン首脳会合」を開催した。高市早苗首相は中東情勢の悪化で影響を受けるアジア太平洋諸国に対し、エネルギー調達などを支援するための100億ドル(約1兆6千億円)規模の金融協力を実施すると表明した。