生姜は一般的な薬味としてだけでなく、健康食品としても注目されています。 生姜はいつ食べるのがベストなのでしょうか? 生姜の皮は剥いた方がいいのでしょうか? 健康を害さない生姜の食べ方を探ってみましょう。
生姜の5つの効能
生姜の生化学的組成は非常に豊かで、主な成分として揮発性油、クルクミン、ウコンアルコール、アミリン、その他多くの物質が含まれています。これらの成分により、生姜にはさまざまな効能があります。
●消化を促進する:生姜にはクルクミンやジンゲロールなどの成分が含まれており、胃腸の運動を促進し、消化液の分泌を増やすことで、胃腸の不快感を和らげる効果があります。
●炎症を抑える:生姜に含まれるクルクミンには、抗酸化作用、抗炎症作用、抗腫瘍作用があり、炎症反応を抑える効果が期待できます
●吐き気や嘔吐の緩和:生姜に含まれる揮発性油の成分は、特に妊娠や化学療法などによって引き起こされる吐き気や嘔吐を緩和する効果があります。
●血糖値やコレステロールを下げる:生姜に含まれるクルクミンなどの成分には、血糖値やコレステロールを下げる働きがあり、糖尿病や心疾患などの病気の予防に役立ちます。
●鎮痛・鎮痙作用:生姜に含まれるクルクミンやジンゲロールは、痛みや痙攣、筋肉痛を和らげる効果があります。
●冷えを解消する:漢方では、ほとんどの食品に「寒」と「熱」の性質があることを発見し、多くの一般的な食品を「寒性食品」「熱性食品」「温性食品」「中性食品」という性質別に分類しています。「寒性食品」は体を冷やす作用があり、「熱性食品」は体を温める作用があります。生姜は「辛温」(辛味により体を温める)の性質を持ちます。中医学では、生姜は胃腸の不快感、寒気や痛み、発熱、咳などの症状に対して広く使われています。
生姜は朝がいい理由
生姜は朝が一番よくて、夜はダメという人がいます。これには科学的根拠があります。生姜に含まれる成分には、消化器官を刺激する作用があり、胃腸の運動や消化液の分泌を促進し、食欲や消化を促進する効果があります。体の代謝がピークに達する朝、生姜を食べることで、体の代謝を促進し、気持ちをリフレッシュさせ、健康維持に役立てることができるでしょう。
腎陰虚・虚火症の人にとって、夜に生姜を食べることは、確かに健康によくありません。中医学では、腎は体の陰陽の中心であり、「宿根の精」つまり生命の本質であるとされています。
腎陰虚は、体内の陰液の精であり、臓器や組織を滋養し、栄養を与えます。 腎陰が不足すると、のぼせや精液減少、月経障害、不妊、体重減少などの症状が現れ、また、虚火がある場合は耳鳴り、めまい、涙が出やすい、物忘れ、不眠などの症状が現れます。もし体に腎陰虚の問題がない場合、夜に適量の生姜を摂取することは問題ありません。
では、昼に生姜を食べるのは適しているのでしょうか? 生姜が昼に食べるのに適さないという科学的根拠はありません。生姜を食べたからといって、肺に害を与えたり、心臓の機能に影響を与えたりすることもないとされています。
また、生姜が体に与える影響は穏やかで、体を温めすぎることもありません。 ですから、朝、昼、晩と、適度に生姜を摂取することができるのです。
(つづく)
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