ロシアの民間軍事会社ワグネル創設者のエフゲニー・プリゴジン氏が死亡した航空機墜落について、ロシア大統領府のペスコフ報道官は30日、墜落が故意に引き起こされた可能性も含めて調査していると述べた。プリゴジン氏の墓で30日撮影。(2023年 ロイター)

プリゴジン氏搭乗機墜落、「故意の可能性含め調査」とロ大統領府

[モスクワ 30日 ロイター] – ロシアの民間軍事会社ワグネル創設者のエフゲニー・プリゴジン氏が死亡した航空機墜落について、ロシア大統領府のペスコフ報道官は30日、墜落が故意に引き起こされた可能性も含めて調査していると述べた。プリゴジン氏が暗殺された可能性について初めて明確に認識を示した格好となる。

ペスコフ報道官は記者団に対し、プリゴジン氏が搭乗していた小型ジェット機の墜落について「いろいろなケースが検討されていることは明らかだ。意図的な残虐行為も含まれる」と語った。

また墜落調査はロシアが行うもので、国際的な調査はあり得ないと指摘。国際民間航空機関(ICAO)が調査を行うかとの記者団の質問に対し、何が起きたかまだ正式な結論は出ていないとし、「ロシアが実施している調査の結果を待ちたい」と述べた。

プリゴジン氏は6月23─24日にロシア軍上層部に対する武装蜂起を主導。そのちょうど2カ月後に当たる8月23日に搭乗していた自家用ジェット機が首都モスクワの北方で墜落し、死亡した。

プリゴジン氏が搭乗していたのはブラジルのエンブラエル製の小型ジェット機。ロシアはブラジルの航空機調査当局に対し、今回の墜落について「現時点では」国際ルールに基づく調査を行わないと通告している。

また、旧ソ連構成国の航空事故などを調査する国家間航空委員会(IAC)も、調査を行っていないと表明している。

関連記事
英国のフィリップソン教育相は、中国による高等教育機関への影響について警戒を呼びかけている。庶民院での議論では、中国が公的機関や企業、大学にまで浸透している実態が指摘された。
12月17日、英国改革党リフォームUKのナイジェル・ファラージ党首は、イーロン・マスク氏が同党への政治献金を「真剣に検討している」と明かした。同党は、イングランド北部や東部、ウェールズで選挙活動を拡大し、次の地方選挙での躍進を目指している。
シリアのアサド政権崩壊が、中国人の間で議論を巻き起こしている。中共の友人であったアサド政権の急速な崩壊は、独裁政権の脆弱性を象徴し、中国でも同様の変化が起こる可能性を示唆。ネット上では中共の崩壊を期待する声も
フランス・パリのノートルダム大聖堂は、壊滅的な火災から5年で再建を終え、12月7日に再開した。フランスのマクロ […]
EUはTikTokに対して、ルーマニア選挙関連のデータを凍結するよう命じた。これはデジタルサービス法に基づく措置である。親ロシア派のカリン・ジョルジェスク氏が選挙で意外な勝利を収めた後、EUと米国は外国の干渉について懸念を表明。