便秘は身長に影響する!? 子供の便秘対処法とは

Q:第二次性徴を迎えると、子供の成長は止まるのですか?

A: 子供が思春期に達すると、いわゆる第二次性徴が現れます。男児の場合、二次性徴には睾丸や陰茎の肥大、低い声、わき毛や陰毛の成長などが含まれ、女児の場合、二次性徴には乳房の発達、陰毛の成長、初潮などが含まれます。

従って、第二次性徴の出現の意味は、成長の停止と考えるよりも、発育の最良の時期の始まりと解釈する方が適切です。

Q:便秘は身長に影響しますか?

A:現在、便秘になりやすい子供が増えています。子供が小さいほど、便秘による問題が深刻になる可能性があるので、親はこの問題を無視しないようにしてください。

調査によると、便秘が6か月以上改善されないと、食欲不振の症状が現れることがあり、そのような問題が体重が少なく、成長の遅れにつながる可能性があるため、便秘の子供の多くは身長が不足している傾向にある言われています。

中華民国児童保護協会と台湾栄養基金会の調査によると、台湾では40万人以上の小学生が便秘の問題を抱えていると推定され、便秘の小学生の身長は平均で3センチ以上低く、年齢とともに身長差は大きくなり、小学校6年生になると、便秘の小学生はさらに6センチ近く低くなるといいます。

漢方医学によると、脾は輸送と変容を司り、大腸は物質を運びますが貯蔵はしません。 便秘の原因には、不規則な食生活、過度の疲労、腸の蠕動運動機能障害などがあり、子供の便秘の原因は、偏った食事、栄養摂取不足、精製・加工食品の摂りすぎ、水分不足などがほとんどで、腸や胃の消化吸収機能を損なうだけでなく、成長発育にも不足をもたらします。

Q:子供の便秘によって、どのような健康上の問題が生じますか?

A:現在、便秘は徐々にごく一般的な子供の病気になってきていますが、放っておくともっと深刻な問題に発展する可能性があります。

まず、便秘が長期間続くと、体内に残った便が硬くなり、排便時に痛みを感じ、排便恐怖症になることがあります。体内に残った未消化の糞便は細菌に変化し、正常な代謝に影響を与えるだけでなく、脳の中枢神経系にダメージを与え、集中力の低下、記憶力の低下、情緒不安定などを引き起こします。さらに、摂取した食物の排泄が間に合わないと、子供は口臭に悩まされ、免疫力が徐々に低下していきます。

このような状態が続き、習慣的な便秘になると、腹痛、食欲不振、不眠、さらには血便などの症状が頻発するだけでなく、深刻な場合は痔や腸の病変につながることもあります。

Q:子供の便秘の改善法は?

A:漢方的には、子供の便秘の一番の原因は「脾腎の気虚(気の不足)」です。ですから、この問題を改善するには、気を整えることが一番大切で、気を整える作用のある漢方薬で軟膏やパッチを作り、子供のおへそに貼るとよいでしょう。

外用だけでなく、陰を養い滋養するために内服も勧められ、例えば梨は非常に役立つ果物です。その他、マイタケや地黄などの薬草は、腸を柔らかくし、免疫力を高める効果があります。

お子さんが便秘で苦しんでいる場合、最も大切なことは、果物や野菜、繊維質の多い食品を多く摂ること、そして水分を多く摂り、運動することです。

また、便秘を改善するツボ(マッサージ)もあり、承山ツボや至口ツボなどがあります。

至溝ツボ:三焦経絡が通る経穴です。三焦経絡は体内のすべての気を受け入れ、水の伝導を調整し、腸と内臓をきれいにする機能を持っています。もし三焦経絡が邪の影響を受けると、内臓が気を通すことができなくなり、便秘になります。支溝のツボは三焦の経絡の詰まりを取り、気を整え、腸を潤滑にする作用があり、便秘や肋骨の脅迫痛に効果的なツボで、習慣性の便秘に悩む人に適しています。

承山ツボ:承山ツボは経絡の気を大腸に通し、気を調節して滞った気を直接肛門に分散させることができ、痔、血便、便秘などの肛門疾患を治療できます。

天柱:腸の蠕動運動を高め、気血を温め、腸の滞りを解消するツボで、脾胃の陽虚に伴う下痢に適します。特に腸の働きが弱まり、腸の蠕動運動が低下して便が腸内に長くとどまり、慢性的な便秘の人に適しています。