イスラエル軍は2日、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ北部にある主要都市ガザ市を包囲したと発表した。一方、ハマスは地下トンネルから一撃離脱攻撃を行っている。ガザ地区で撮影(2023年 ロイター/Mohammed Fayq Abu Mostafa)

イスラエル軍、ガザ市包囲と発表 ハマスはトンネルから攻撃

[ガザ/エルサレム 2日 ロイター] – イスラエル軍は2日、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ北部にある主要都市ガザ市を包囲したと発表した。一方、ハマスは地下トンネルから一撃離脱攻撃を行っている。

イスラエルのネタニヤフ首相は声明で「われわれの戦闘は絶頂にある。印象的な成功を収め、ガザ市郊外を通過した。前進している」と述べた。詳細は明らかにしなかった。

ガザで激しい爆発が起こる中、イスラエル軍のハガリ報道官は「ハマスのテロ組織の中心地であるガザ市の包囲を完了した」と記者団に語った。

軍高官によると、部隊は仕掛けられた地雷などに遭遇しているという。

ハマス軍事部門の広報官アブ・ウバイダ氏は2日のテレビ演説で、ガザでのイスラエル側の死者数は軍の発表よりもはるかに多いと述べた。

イスラエルは先月27日に地上作戦を拡大して以降、18人の兵士を失った一方、武装勢力の数十人を殺害したと発表している。

ハマスとイスラム聖戦の映像では両組織の戦闘員がトンネルから出て戦車に発砲し、退避する様子が確認できる。

関連記事
イスラエル、レバノン侵攻の深層 イスラエルがレバノン南部に侵攻し、ヒズボラ壊滅を目指す中、イランの弾道ミサイル攻撃がイスラエルに向けて発射された。長期計画に基づき、ヒズボラの指導層は事前に排除され、激しい戦闘が展開されている。
イスラエル軍は1日、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したと発表した。180発超のミサイルが国内に向け発射された。
米国とイラクは、2026年末までに連合軍を段階的に撤退させ、イラクの安全保障体制を強化するための過渡計画に合意した。
ヒズボラのポケベルやトランシーバーがレバノン各地で爆発し、少なくとも32人が死亡、数千人が負傷。連続した爆発は中東の緊張を高める。アメリカは関与を否定。
レバノンでヒズボラのポケベルが爆発し、9人が死亡、2800人が負傷。米国は関与否定、犯人不明。ヒズボラはイスラエル非難。専門家は爆発原因を推測中。